つないでぶろぐ。

ナースのみきち。                               ケアマネ⇒地域包括支援センター看護師⇒現在、病院で退院支援のお仕事しています。元気にイキイキその人らしく。おうちでは、夫と3人の子供と仲良く暮らしています。

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身内の方に介護が必要になった時。。決断(意思決定支援)するコツ。


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わたしは、退院支援看護師をしています。

日々、介護が必要になった方、その家族の思いを聞いています。

これまで病気したこともなく一人暮らしをしていたのに。

すでにサービスを利用してはいるものの、生活はなんとか送ることができていたし。

でも、その時は、突然訪れます。

そして、決断を迫られるのです。

治療のための入院は、長くできないのです。

 

mikici.hatenablog.com

 

「そんなこと当り前じゃん~」な内容カモ。。"(-""-)"ソレナラゴメンナサイ

でも、わたしがいつもやっていることなので。

決断が必要な方や、それを支える方のヒントになればな。。と。。(*´ω`)

 

 

 

人生は決断の繰り返し。

「今日、何食べようかな?」「何着ていこうかな?」。。

日常の些細な事すべての決断が、意思決定です。

人生にはいくつかの大きな意思決定の場面もあります。

進路、就職、引っ越し、結婚。。。などなど。

たばこを吸う、吸わない。。酒を飲む、飲まない。。も。

人は、意思決定を繰り返し、これまでの人生を生きてきました

中には、失敗した決断もあるでしょう。

でも、良いことも悪いことも、その経験があってこその、今の自分

考え方も、価値観も。

決断の方法も人それぞれです。

他人にアドバイスするのは、比較的簡単ですね。

でも、自分のことは迷います。

他人のことを自分が決めなければならないときなんかは、

その方の人生を背負うほどの決断は、そう簡単にはできないものです。。。

 

 

ある90歳のおじいさんの話。

一人暮らし。年相応の物忘れあり。

一人暮らしであれば、自分のペースで生活ができていました。

今回は、心不全での入院です。

入院中はしんどくて、リハビリも進みません

治療中です。しんどいんです。決まっています!!

ようやく落ち着いて、動けるようになってくると、もうすぐ退院と言われ。

病院では、ゆっくりできるようでできないのです。

一日中、病院の決めたスケジュールに沿って生活です。

ご飯の時間も。薬を飲むタイミングも。寝る時間も。。

病棟看護師からは、認知症が進んだ、退院後の生活は大丈夫か??

と、心配される始末。

病院で働いているものは、自宅で生活する姿を想像するのが難しいのです。

遠くに住む娘が病状の説明を聞きに来ます。

その際、病棟看護師より病棟での生活ぶりを娘に話します。

娘は、退院後のお父さんの生活を心配します。

娘「帰ってしばらくは施設でリハビリするのはどう??」

父「お前が言うなら、そうしたほうがいいのかな。。」

娘「お父さんの人生だから、お父さんが決めて!」

このやりとりをしばらく繰り返し。。。

そこで一言。

『自分は、どうしたいと思っているのですか?』

父「一度、家に帰ってやってみたい。

  今回の入院で、自分も少し手伝ってもらわないといけないのは、

  わかってる。。。

  でも、ダメなら、その時家を出て、施設に入ろうと思う。』

ご本人、しっかり思いをおっしゃいました。

娘さんは、これまで何度も施設の提案をしてきたそうです。

ここまではっきりと気持ちを聞いたのは初めてと。

いつも、けんかになっていたそうです。

他人の前って言うのもあるけれど。

これまでは、提案が、本人にとっては押し付けに聞こえていたのでしょうか。。

そして、反発。。。「言っても聞かない父」になっていた様です。

 

 

 

意思決定支援のポイント。

本人の意向を聞く!!

はい。これに尽きます。。。<(_ _)>スミマセン

基本は大事です。そして、当り前でした。。。(*´ω`)

でも、悩んだときこそ、『そうだ、本人に聞こう!!』。。。です。

何度も救われてきました。。

 

認知症があっても、今のキモチは分かります

正しい判断が難しくても、他者が決断するときのヒントになります。

本人の人生のことは、本人が決めると簡単です。

そもそも、今の本人があるのは、本人がこれまで幾度とあった決断の時に

今の暮らしを選んできたのです。

 

 

 

 

本人に決断が難しく、家族が決断しなければならないとき。

家族を思い、出した決断は、いつも正しいと思うのです。

もしも、残りの人生をかけて介護したいと思うなら。

自分のためにすると良いと思います。

本人が安心して過ごすことが自分の幸せ。

本人を一人にして、最期を迎えた時に後悔でつぶれてしまうなら、

思いっきり一緒に過ごすといいと思います。

でも、大抵、自分には自分のくらしがあるのです。

本人は、大人です。

大人同士、それぞれの人生を生きることでいいと思うのです。

できることで支える

それで十分だと思うのです。

 

 

〇人生は本人のもの。本人が決める。

〇家族のことを思っての決断は正しい。

〇介護をすると決断するとき、それは自分のためであると認識する。

〇できることだけで十分支えになる。

 

 

 

 

 

 

11月30日は、人生会議の日です。

 

ぜひ。

大切な人と、自分が大切に思っていることを話してみてくださいね。。(*´ω`)

 

 

今日も、ありがとうございました。

( ´Д`)ノ~バイバイ