自分の人生は自分で選択する。治療をしないのも一つの選択肢です。
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厚生労働省は、65歳以上を高齢者としています。
65-74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者といいます。
特に最近、90歳以上の方の入院が多い気がします。
例えば、77歳。病院では、若いと言われます^^
そんな中、思っていること。
今日の話題は、
どこまでが治療で、どこからが延命治療か。。。
一緒に、考えましょ~^^デス。
わたしは、病棟看護師、ケアマネジャーを経て現在は退院支援看護師をしています。
延命治療ってなんだろう??
治療と延命治療の境目は人それぞれの考え方で変わるようです。
日本の医療はとても発展しました。
口からご飯が食べられなくなった時、鼻から管を入れたり(経鼻栄養)、お腹に直接穴を開け(胃瘻)管を通したりして栄養剤を注入する方法があります。
また、点滴で栄養(中心静脈栄養)を入れることもできます。
息をすることができなくなった時、口から管を入れて(挿管)人工呼吸器をつなげることができます。
おしっこを作ることができなくなった時、腎臓の働きをする機械を使ってきれいな血液にすることができます(透析)。
つまり、医療行為よって寿命を延ばすことができるようになりました。
20年ほど前。。わたしが新人ナースだったころですね^^
その時代は、ご飯が食べられなくなったら胃に穴を開ける(胃瘻)や点滴で栄養を入れることをオススメしていました。
長生きこそが大事なことと考えられていたと思います。
治療をする病院で胃から栄養を入れる管を付けられた患者さん。
結局、自宅で介護は難しいと、療養病棟へ転院となります。
療養病棟には、たくさんの胃瘻の方がいました。
意思を伝えられる方はほとんどいない。
ただ、ベッドで天井をみながら療養されていました。
時間になったら栄養を入れ、体位変換やおむつ交換をしてもらう毎日。
家族が見舞いに来ることもない方もいて。
わたしは、「なんのために生きているのだろう」と、思わずにはいられませんでした。。
もちろん、せっかく発展した医療を利用するのも良いことだと思います。
でも、その判断の基準が、いつも本人の意向に沿ったものだといいなと思うのです。
もしものときは、急に来ます。
大事な決断を、いくつかしなければなりません。
治療のための入院は、長く入院できないのです。
大事な決断を急かされます。
たくさん話をしていれば、日頃からどんなことを大事にしていたか知ることができます。
もしものときに、具体的な答えがなくてなくても、その方がどのように考えるのか手がかりになります。
もしものときに、本人の代わりにその方を思い一生懸命出された答えは、どちらにしても正しい選択だと思っています。
生きていることの価値
人それぞれ、考え方によってちがいます。
親や兄弟、夫、妻。。。家族のことになると長生きしてほしくなります。
自分はどうでしょう?
生きているなら楽しいのがいいなと思うのがほとんでではないでしょうか。
最近では、治療をする前に本人や家族の意向の確認があります。
治療をしないということも、選択肢の一つになりました。
もしも、ご飯が食べられなくなった時。
息ができなくなったとき。。。
自分はどうしたいのか、伝えておく必要があります。
自分が意思を伝えられなくなった時に、だれかが困らないように。
11月30日は人生会議の日です。
【厚生労働省HPより】
「人生会議」とは、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の愛称です。
アドバンス・ケア・プランニングとは、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自ら考え、また、あなたの信頼する人たちと話し合うことを言います。
まとめ
・もしもの時に、自分はどのような治療を受けたいか考えてみる。
・自分の大切にしていること、好きなことから信頼できる人に話してみよう。
・11月30日は、人生会議の日。ぜひ、話し合ってみてください^^